イネの原種と言われる真菰をメインに無農薬栽培、直接販売を行っております。
真菰にも2種類あり、「在来種」と「マコモダケ種」があります。
在来種は「菰米」の収穫が可能で、黒く細長いお米で、北米大陸で獲れるワイルドライスとよく似ております。
雑穀として普通のごはんと一緒に食べるもよし、サラダに振りかけるように食べてもよしです。食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富なお米です。
アメリカ、カナダ産のワイルドライスとしては馴染みがあるかもしれませんが、日本産の菰米はまだまだ消費者が少ないせいか生産者もほとんどいません。ある意味まだまだ知られていない奥深い食材です。
一方の「マコモダケ種」は、中国料理の食材としてはある程度ご存じの方も多いと思います。こちらは、和食、イタリアン、フレンチ、中国料理とどのスタイルにも万能で使い勝手の良い食材です。軽く素揚げして塩を振りかけて食べるのがおいしいと思います。焼いても、揚げても、生でも大丈夫です。
余談ですが、在来種、マコモダケ種ともに残った葉っぱを乾燥させ、フライパンなどで煎ったあとにお湯で15分ぐらい煮出すと「真菰煎じ茶」になります。
また、伊勢神宮の注連縄の「麻」と並び、出雲大社の注連縄は大昔から「真菰」で作られており、神聖な植物でもあるのです。
休耕田を活かして「真菰」を栽培しております。
田んぼが2枚あり、1枚で「在来種」と呼ばれるもの、もう1枚のほうでは「マコモダケ種」を栽培しております。
食材としてはどちらかというと「マコモダケ」のほうがポピュラーで、よく中国料理の食材で見かけます。ただ、旬の時期は10月の1週間から2週間ぐらいしかないのでなかなかマコモ農家さんも増えないのかなと思います。
栽培方法は完全無農薬無肥料で農業用機械も一切使わず、すべて手作業ですので除草作業は想像を絶するものがあります。田んぼ2枚で約4反歩ありますので一通り除草が終わったころにはまた次の種類の草が出てくる始末です。でも私ども家族3人で何とかこの旬の時期にお届けできるようにやっております。もっともっと真菰を生産する方々が増えて、もっとその味、調理方法、栄養価など知れ渡ってくれたらいいなと思います。
菰米 マコモダケ 真菰煎じ茶