ごひいき

8/28の畑、梅雨明け後の猛暑と雨不足対策として一日おきの水遣りも畑は干上がり気味で焼け石に水のように思えますが、それでも雑草だけは元気です。
台風10号が通過したら秋冬野菜の植付け準備は始まります。

例年梅雨明け後は晴天が続きますが、畑のある福知山の今年は記録的で7/21より約一か月もの間、雨らしい雨は全く降らず、一日おきに水遣りをしました。
畑近くの用水路でポンプを使って水を汲み、畑に運んでの水遣りですが、300ℓタンクで4・5回往復しなければならず3～4時間の作業となりました。
水遣りの効果には野菜毎に差が出ており、夏野菜のキュウリ、ズッキーニ、トマトは終わってしまいましたが、連日の猛暑も影響したようです。

品種は生姜の本場、高知から種生姜を取り寄せた『土佐大』で、土の乾燥防止に刈草を敷き、一日おきの水遣りで順調に育っています。
10月初旬には新生姜としてお届けできる予定です。

コンニャクの材料となるコンニャク芋を昨年より少しだけ栽培しておりますが、土の乾燥対策の敷き草効果が有ったのか今年は勢いよく育っています。
大きな芋が採れれば自家製コンニャクを作りますが祖母が造っていた素朴な味を思い出します。

菊芋は糖尿病の改善に効果があるとされており数年前より栽培しています。
背高く育ったこともあり風で倒れかけたため遅ればせながら転倒防止対策をしてあげました。
昨年は夏場時期の水遣りを怠り9割程度を枯らした反省から一日おきの水遣りで元気に育っているようです。

　化学肥料の使用を少しでも減らすため、元肥料には地元養鶏業者さんの凄いネーミングの鶏糞『鬼に金棒』を惜しむことなく使用しております。
　この鶏糞は土壌改良にも良いとされており土づくりが重要な野菜作りには持って来いの鶏糞です。
　また、農家仲間から処理に困っている稲のもみ殻や、コメのすり糠、および刈り取った草などは畑に混ぜ込むなどして土づくりをしています。
　私は鬼ではなく家庭菜園に毛の生えたようなアマチュア農家ですが、『鬼に金棒』の力を借りて規格外品にされないような安全・安心の野菜作りを目指します。

　規模の小さな家庭菜園時代には神戸の畜産業者さんより豚糞を購入し福知山の畑まで運んでいましたが、規模を拡大した家庭菜園でも今年から豚糞も使うことにしました。
　しかし、運ぶのは乗用車であり一度に運べる量はせいぜい100kg程度ですが毎回少しづつでも持ち帰り鶏糞の『鬼に金棒』とダブルで頑張ってもらいます。

　畑の周りは殆ど稲作用の田んぼで、稲作農家さんより稲刈り脱穀後の籾殻を無料で大量にいただけます。
　畑は元々田んぼで水はけが悪いため土壌改良目的で土の中にすき込みます。
　また種を蒔いた後、土の上に籾殻を蒔くことでマルチシートの代わりをしてくれると共に、芽生えた苗が雨に叩かれて傷むのを防いでくれます。

　子芋、キュウリ、ナス等、水を欲しがる野菜は土の乾燥に弱いため刈草を根元に敷いてあげていますが、実は土の乾燥防止だけが目的ではなく、土づくりも大きな目的の一つであります。
　NHKでも『緑肥』のメリットとして紹介されていましたが、有機栽培の原点ではないかと思います。

　キャベツ、小松菜、チンゲンサイ等、虫の被害に遭いやすい葉物野菜は左の写真の通り防虫ネットで覆って育てるて無農薬栽培にこだわっておりますが、それでも虫に食べられたり、青虫等が付いていることがあり無農薬栽培の限界を感じており、被害のひどい場合に限り食品成分生まれの殺虫剤（写真右）を使用させていただいています。

茹で落花生には未熟落花生が剥いているとされており9/2に試し掘りしたところ、そこそこ大きくなっておりました。
早速塩茹ででいただきましたが、ビールのお供に最高でした。

サツマイモと里芋を試し掘りしました。
サツマイモは8/26に掘った土佐紅で、他にも安納芋と紅はるかを育てています。
里芋は8/11に掘った石川早生でまだ小さ目でしたが、8/28に掘った海老芋は結構な大きさに育っていました。他にも、赤芽大吉、白芽大吉、筍芋、土垂、八頭も育ております。
八頭の葉茎の『ずいき』は和食の高級料理も使用される食材で我が家の食卓にも年数回は出ます。
11品種栽培した6月収穫のジャガイモは沢山貯蔵しておりますが、9月には秋ジャガイモの種芋を植付けします。

梅雨明け以降の連日の猛暑と雨不足でキュウリ、ズッキーニ、トマトは終わってしまい、現在収穫できている夏野菜はオクラ、ナス、ピーマン類のみとなってしまいました。
ピーマン類は、京みどり、高台寺とうがらし、シシトウ、ひもとぷがらし、伏見甘長とうがらし、万願寺とうがらしを育てていますが、何れも小さ目です。

アブラナ科類の葉物野菜は露地栽培での端境期に入りましたが、代わってエゴマの葉、大葉、バジル、モロヘイヤ等はまだ収穫できております。
エゴマの葉と味噌で作る『エゴマ味噌』は白ご飯のお友に最高です。

現在お届けできる豆類は二度豆（うずら豆）のみですが、秋収穫の丹波黒豆、丹波大納言小豆、ムクナ豆、落花生は順調に育っております。
開花時期の水遣りが重要な丹波黒豆、今年は水遣りを頑張ったこともあり比較的多くの花芽が付いていりようです。
アルツハイマー型認知症の予防に効果があるとされているムクナ豆は過去一番と思えるほど勢いよく育っています。